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合唱団員と長岡市山古志地区の住民が、復興に必要なことを被災地の写真を見ながら話し合った=2024年8月11日午後2時8分、長岡市関原町の県立歴史博物館
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 「地震にも 負けない 強い心をもって」

 そんな歌詞のある、阪神大震災からの復興を願って作られた歌を、東日本大震災の被災地で生まれた合唱団が、中越地震から20年を迎える新潟県長岡市で披露した。交流を続けてきた同市山古志地区の住民も参加して、復興に必要なことを団員と話し合った。

 この合唱団は、福島県二本松市の小学生から大学生までの20人が所属する「福島しあわせ運べるように合唱団」。1995年に発生した阪神大震災で自宅が全壊した神戸市長田区の小学校教諭・臼井真さんが、生まれ育った街の変わり果てた姿に衝撃を受けて作詞作曲した「しあわせ運べるように」を歌い継ぎ、全国の被災地で披露している。

 8月11日には来県した団員13人が、長岡市関原町の県立歴史博物館で公演。2011年の東日本大震災で、福島県浪江町の請戸小学校の児童と教員が、津波から無事に避難した様子を描いた紙芝居「とにかく高いところへ! 大平山へ!」をもとにした創作劇を、歌を交えながら上演した。

 「私は当時6歳。地震の3分…

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